東京農業大学醸造学科

東京農業大学OB・OGの蔵元特別ブース

SAKE Spring編集部では、これまで数々の取材で、「東農大」「醸造学科」というキーワードに巡り合ってきました。
それもそのはず、東京農業大学 醸造科学科は、全国の大学のなかで唯一「醸造」をその名に冠する学科。
キャンパス内での学問や研究だけでなく、醸造現場での特別実習を通して、醸造学のスペシャリストを多数輩出しています。

そんな日本酒の新時代をリードする「東京農業大学 農学部醸造学科」ご出身のOB・OGが醸すお酒を、この春の「SAKE Spring」では特別ブースでご提供。
同学科ご出身の京の酒販店「まつがさき商店」店主の北川琢也氏がナビゲートします。どうぞお見逃しなく!

Produced by 「まつがさき商店」店主 北川琢也 氏

まつがさき酒店「SAKE Spring」京都会場である、京都国際会館そばの松ヶ崎エリア。その地名を冠する「まつがさき商店」には、角打ちをしに地元民が集まります。
店主の北川琢也氏はもともと米穀店の3代目でしたが、蔵元の後継者が多く在籍していた東京農業大学農学部醸造学科を卒業した事から、2007年に酒販事業をスタート。大学で学んだ確かな知識と、日本酒を愛する情熱を持ち、多くの造り手から支持を集めている酒販店です。
また、ラガーマンを彷彿とさせる筋骨隆々の風貌をされている店主。「酒瓶を颯爽と運ぶ姿がクール」と京都の街で評判です!
【まつがさき商店 インタビュー記事】
※以下蔵元の紹介文は、北川琢也氏に執筆いただきました。

出品予定の蔵一覧 ※順不同

※蔵元の出展はありません。サケスプ会場ではお酒の提供のほか、一部ボトル販売も予定。
※上記以外にもサケスプご出展蔵元の中には、「東京農業大学 醸造学科」ご出身者が活躍されている蔵があります。

【天吹】天吹酒造 (佐賀県)

天吹酒造【天吹酒造 蔵元杜氏】 木下大輔 氏
東京農業大学農学部醸造学科同期 [Website]

300年の歴史を持つ老舗蔵元でありながら、常に日本酒の最先端をいく「天吹酒造」。現在は11代目木下壮太郎社長、木下大輔氏を筆頭に若い蔵人が活躍しています。
蔵元の木下大輔氏とは東京農業大学農学部醸造学科時代の学友で、その頃より彼の頭の中には家業の酒造りがあったのだと思います。その熱い思いが今の酒造りに生かされている事は間違いありません。
絶えず旨い地酒へのこだわりの研究を進める傍ら、蔵開きなどのイベント的な企画も行い、一人でも多くの方に『天吹』を知ってもらおうとする努力は素晴らしいと思います。蔵元内も常に清潔に保たれ、綺麗な地酒を造るに相応しい環境が整っています。
また、こちらの酒造りでは全国では珍しい「花酵母」を使用し、花からの贈り物に相応しい、薫り高き日本酒です。その味わいはフルーティー。近年女性客を中心に大変人気です。他にも、季節に応じて発売される「いちご酵母」や「ひまわり酵母」、「コスモス酵母」を使用したお酒など、一年を通してお客様を飽きさせない酒蔵です。

【大那】菊の里酒造 (栃木県)

【大那】菊の里酒造【菊の里酒造 蔵元杜氏】 阿久津信 氏
東京農業大学農学部醸造学科醸造微生物学研究室同期 [Website]

自社田で栽培した那須産山田錦を使用した「菊の里酒造」のお酒は、本来酒とは食事中に楽しむ物を追求して、飲みやすく、それでいてインパクトの強い地酒を目指しています。
そんな蔵の顔として、杜氏として、歴史ある蔵を守る阿久津信氏。とことんまでこだわりを持って酒造りに没頭する毎日が続いています。蔵元の阿久津信氏とは東京農業大学農学部醸造学科時代の学友で、彼もまた家業の酒造りを念頭においた研究をしていました。
雑誌等にも取り上げられ、今後ますます注目が集まる中、純米酒にこだわり、食中酒としての『大那』の地位を確立しつつあります。より旨い地酒を目指し、本物を醸す数少ない杜氏のひとり。
そんな彼が醸した『大那』は、立ち上げ当初より「食中酒」と銘打った通り、和洋中幅広いジャンルのお店で重宝されています。飲みやすくキレがあり、それでいて米の旨みが感じられるお酒です。

【京の春・伊根満開】向井酒造 (京都府)

【向井酒造 蔵元杜氏】 向井久仁子 氏【向井酒造 蔵元杜氏】 向井久仁子 氏
東京農業大学農学部醸造学科醸造微生物学研究室後輩 [Website]

京都府北部、日本海沿いの「舟屋の里」として有名な伊根町に古くからある酒蔵。現在は長慶寺夫婦が250石余りを醸し、多くの観光客が訪れる、全国でも珍しい蔵です。
蔵元の向井久仁子氏は東京農業大学農学部醸造学科時代の後輩。今ですら女性杜氏は多くなりましたが、久仁子氏はそんな女性杜氏の第一人者的な存在としてメディアに取り上げられることも多く、全国にファンの多い蔵元です。
お酒の特徴は、伊根の漁師町だけあって、しっかりとした米の味が味わえる昔ながらの酒質です。ワインで例えるところのフルボディな味わいは、なかなか通好み!ゆっくりとお酒を楽しみたい方などにもオススメです。
お刺身や魚を使った料理にはもちろんのこと、肉料理とも好相性。特に赤米酒で有名な『伊根満開』は肉料理にぴったりで、60℃熱燗でもよく好まれています。

【澤姫】井上清吉商店 (栃木県)

【澤姫】井上清吉商店【井上清吉商店 蔵元杜氏】 井上裕史 氏
東京農業大学農学部醸造学科同期 [Website]

地産地消で実直真面目な造りがモットーの「井上清吉商店」。「地酒とは…?」をキーワードに下野杜氏が醸すお酒は、日々進化をし続けています。
蔵元の井上裕史氏とは東京農業大学農学部醸造学科時代の学友で、常に研究熱心な学生でした。
29歳の時に全国でも難関と言われる南部杜氏の免許を最年少で取得し、今や蔵を代表する顔となりました。地元栃木の下野杜氏として、これからの活躍や大いに期待される若手実力杜氏のひとりです。
『真・地酒宣言』をコンセプトに、昔ながらの地酒、地酒を醸す人間が常に目指すところの「本物の地酒」をキーワードに若い蔵人達と共に、日夜、酒造りに没頭しています。
その味は飲みやすくひっかかりのない、とにかく旨い酒。特に生もと、山廃に関しては徹底したこだわりを持ち、まさに生もとらしい、山廃らしい味わいとなっています。

【黒澤】黒澤酒造 (長野県)

【黒澤】黒澤酒造【黒澤酒造 蔵元】 黒澤孝夫 氏
東京農業大学農学部醸造学科同期 [Website]

「黒澤酒造」は、長野県でも石高の多い酒蔵です。しかも全体の4割を海外へ輸出しており、海外販売の先駆者的な存在。『くろさわ』は逆輸入のお酒で、アメリカでの日本酒販売のトップシェアを争っています。
蔵元の黒澤孝夫氏は東京農業大学農学部醸造学科時代の同期で、酒造りは弟に託し、今は蔵元代表として精力的に活動中です。お酒の特徴は大半が生酛造りで食中酒として料理との相性抜群。また季節限定酒ではアルコール度数が低めの13%台のものもあり、よりシャープで飲みやすいタイプが大人気です。
全量生もと造りの『黒澤』は、生もとらしいしっかりとした味わい深い酒質でありながらコストパフォーマンスの良いお酒。各シーズン毎に発売する新緑、夏生、ひやおろし、新酒などバリエーションも豊富です。

【石鎚】石鎚酒造 (愛媛県)

【石鎚】石鎚酒造【石鎚酒造 蔵元杜氏】 越智 稔 氏
東京農業大学農学部醸造学科同期 [Website]

愛媛県の石鎚山の麓に位置し、兄弟で醸す「石鎚酒造」。徹底して生では出荷せず、火入れの状態で最高の品質のお酒を提供することにこだわり続けます。それにより安定した酒質が一年を通じて味わえます。
蔵元の越智稔氏は東京農業大学農学部醸造学科時代の同期で、兄とともに石鎚のお酒を丹念に造っています。
スッキリとした味わいのお酒が多く、純米系から、燗酒に向くお酒まであります。特に夏期限定の吟醸酒『夏吟』は大ヒット商品です!

【大観】森島酒造 (茨城県)

【大観】森島酒造【森島酒造 蔵元杜氏】 森島正一郎 氏
東京農業大学農学部醸造学科同期 [Website]

茨城県の海沿いに位置する「森島酒造」は、震災の影響を大きく受けましたが、それをも乗り越えて、現在堅実な酒造りをしています。蔵元の森嶋正一郎氏は東京農業大学農学部醸造学科時代の同期で、県内県外と販売銘柄を変え、区別化することでより付加価値の付いた蔵元です。
代表銘柄の『大観』は、関西ではあまりお目にかかれないお酒。命名は日本画家の巨匠、横山大観と親交が深かった為、この名前を戴いたのだとか。西日本では「まつがさき商店」だけの取り扱いです。
上品な味わいの酒質が人気の『大観』。美山錦純米や純吟ひたち錦、純吟山田錦、純吟雄町などはそれぞれ酒米は違えど、基本的な蔵の方向性がしっかりと感じられます。一度味わっていただきたい旨し酒です。

【豊潤】小松酒造場 (大分県)

【豊潤】小松酒造場【小松酒造場 蔵元杜氏】 小松潤平 氏
東京農業大学農学部醸造学科後輩 [Website]

大分県宇佐市に位置する「小松酒造場」。海に近い立地を生かし、魚料理との相性の良い酒が生まれました。まだまだ150石程の小さな酒蔵です。近年若手の夜明けなど若手蔵元を中心としたイベントにも積極的に参加し、知名度もアップ!
昭和63(1988)年に一旦酒造りを休止していましたが、平成20(2008)年に六代目小松潤平氏が蔵を復活させました。今は250石以上まで造りを増やしています。
小松潤平氏とは学生時代は歳も離れている事もあり交流はなかったのですが、京都で開催されるイベントに積極的に参加し、自らお酒をアピールしている姿を良く見かけていました。それならばと微力な私も「豊潤」を皆さんに飲んで貰えるよう、酒屋として頑張ろうと思いました。
代表銘柄の『豊潤』は、スッキリと綺麗なタイプのお酒。柔らかな飲み口で、料理との相性も抜群です。

【川鶴】川鶴酒造 (香川県)

川鶴酒造【川鶴酒造 蔵元】 川人裕一郎 氏 東京農業大学農学部醸造学科先輩
【川鶴酒造 杜氏】 川藤岡美樹 氏 東京農業大学農学部醸造学科後輩
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香川の銘醸「川鶴」は、讃岐・観音寺で1891年に創業。蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流「財田川」に鶴が舞い降りたことから、初代蔵元が酒名を『川鶴』と命名しました。財田川は地元では別名“宝田川”とも呼ばれ、田に宝をもたらすとされる水源。その川の伏流水を仕込水として、力強く爽やかな酒質を醸しだすことを目指しています。
讃岐平野の水田地帯で収穫される酒米、財田川の地下伏流水で醸された『川鶴』は、芳醇で旨味が最大限に引き出され、「力強くて爽やか」な、そして「奥深く心地よい余韻が楽しめる」お酒。とりわけ純米酒やお燗酒などの食中酒としてのお酒は、料理とのバランスが非常に考えられた味わいです。
また、蔵のすぐ裏の田んぼを実験田と位置づけ、毎年大勢の地域の応援団に協力を得ながら、讃岐産山田錦を研究、栽培、収穫を繰り返し、酒質に反映させています。さらに、地元讃岐産米「オオセト」・讃岐田野々地区の契約栽培米「山田錦」・兵庫県産特A地区契約栽培米「山田錦」・岡山県産契約栽培米「雄町」・生粋の讃岐酒米「さぬきよいまい」を中心とした原料米により、それぞれ個性的な味を引き出す試みも。
「川の流れの如く、素直な気持ちで呑み手に感動を」という創業以来の酒造りの精神が、脈々と引き継がれています。