【神戸酒心館】ノーベル賞の晩餐会にも!世界が認めたハイレベルな日本酒

 

【株式会社 神戸酒心館】
▼灘五郷の一つ御影郷(みかげごう)で宝暦元年(1751)創業。手造りによる丁寧な酒造りを行う「神戸酒心館」。13代に渡り「福寿」の名を守り続けています。その代表銘柄「福寿 純米吟醸」は、2008年以降、6度もノーベル賞受賞晩餐会などの公式行事で提供されました。
さらに同社では、元々酒蔵だった場所を多目的ホールにし、コンサートや講演会などを行うほか、酒蔵でのウェディングなど様々な取り組みをされています。

(左:営業推進部 部長の坂井和広さん 右:営業部長 田中栄作さん)

 

今回は、食文化や神戸の地域文化にも積極的に貢献している「神戸酒心館」営業推進部 部長の坂井和広さん、営業部長 田中栄作さんにお話をうかがいました。
(以下、坂井さん=S 田中さん=T)

 

もくじ

■神戸から世界へ羽ばたく、神戸酒心館の酒造りとは
■日本酒初心者さん必見!おすすめの楽しみ方!
■お酒を造るだけじゃなく…

 

神戸から世界へ羽ばたく、神戸酒心館の酒造りとは

― ノーベル賞の公式晩餐会などにも出品されていますが、お酒はどなたが選定されているんですか?
S:現地、スウェーデンにいる専門のソムリエです。当社は10年ほど前からノーベル賞の授賞式が行われるスウェーデンに日本酒を輸出しており、「福寿」の輸入元がノーベル賞の公式行事のお手伝いをされていた事がきっかけです。
2008年に南部氏・小林氏・益川氏・下村氏がノーベル賞を受賞された際、当社の「福寿 純米吟醸」を提案して貰ったところ、他のソムリエ達からも高い評価をいただき、採用に至りました。
それ以降、日本人がノーベル賞を受賞する度に「福寿 純米吟醸」が提供されるようになりました。

― なるほど。2008年に初めて出品されてから、積極的に海外にも?
S:2008年以前から色々と試みがあったのですが、ノーベル賞の公式晩餐会で提供せていただいたこともあり、現在では、イギリス、オランダ、ドイツ、台湾、韓国をはじめ世界各国に出荷しております。
また、国際市場における日本酒に対する認知向上、販売促進を目的に開始された「インターナショナル・サケ・チャレンジ」においても、この「福寿 純米吟醸」が純米吟醸部門で最高金賞を受賞*しています。
*「福寿」受賞歴一覧 http://enjoyfukuju.com/japanese/award/

― 「福寿 純米吟醸」とはどのようなお酒でしょうか?
「福寿」という酒銘は、七福神の一柱・福禄寿に由来しており、呑んでいただく方々に財運がもたらされますように との願いが込められています。熟した黄桃のような豊かな香りで、フレッシュな果物感と滑らかな米の旨味を味わえます。生クリームやカッテージチーズとも相性が良いんですよ。

― 酒造りのこだわりの部分は?
T:良質な材料を用い、蔵人の感性を活かした昔からの手造りというのは統一しています。ですが、温度計なんかは完全にデジタルにしています。例えば35度と36.5度だと目方が変わるので、認識だけはデジタルに統一しています。感じ方は蔵人それぞれで異なりますが、「35度とはこんな状態なんだ」という認識を統一する為、データを取りながら作業しています。

― 昔ながらの造りの中に現代の技術をバランス良く取り入れているんですね。やはり兵庫の素材を使っているのでしょうか?
S:そうですね。日本一の酒どころだけあって、兵庫県は日本一の酒米生産地でもあります。お酒はすべて兵庫県産米が原料ですし、仕込水は六甲山の伏流水で名水百選のひとつ「宮水」を使っています。そして、酒蔵の隣には地元産の旬菜をお酒と一緒に楽しんでいただく、ささやかな料亭を構えています。
お酒を醸し、旬を供する事で、消費者の皆様とともに、地産地消に貢献したい、というのが私たちの願いです。要は自分達だけでなく、地域を取り入れる事によって兵庫県全体が底上げとなるように。自分たちで造ったものを最後まで。六次産業化というのも率先してやっていくという想いがあります。今はあまり有効活用できていませんが、酒粕などの2次、3次活用ができればと考えています。

 

日本酒初心者さん必見!おすすめの楽しみ方!

― 日本酒初心者の方にはどういった呑み方がおすすめですか?
S:当社の製品は冷やして呑んで頂いた方が、おいしく召し上がっていただけるかと思います。日本酒全般そうだと思いますけど、やっぱり特に夏場は冷でないと呑めにくいんですよね。
暑い時に、5度〜10度位にキリッと冷やして。まずは冷やす事から始めて貰ったら良いと思います。赤ワインでも室温28度位で冷やさずに呑んだら、あまりおいしくないですよね。日本酒も一緒で、夏にぬる燗で本当においしいと思える人はすごく少ないと思います。
まずは冷酒からスタートして、そこから熱燗であったり、ぬる燗であったりと広がりがあると思います。そして、吟醸系のお酒はワイングラスで呑んで頂くと香りが楽しめると思います。
本来、日本酒は香りを溜めるようにできています。江戸時代のように昔ながらの酸味の強いお酒の場合は、その香りをわざと逃がすような酒器の造りとなっているんです。しかし、今の純米酒というのは香りが良いので、香りを溜めるような形状のワイングラスの方が味わいも、いつもと違った感じでおすすめです。

― なるほど。味と香りの両方を楽しむという事ですね。
S:香りを楽しむ為にも、初めからグッと香りが立つ、揮発成分が多いような熱燗よりは、冷たい方が良いと思います。
一番良いのは、生酒を呑んで頂くとよく分かりますよ。生酒の方が味もはっきりしているので、蔵元に行ったら生酒を呑むのが一番のおすすめです。きっとその蔵の味が分かる事でしょう。

 

お酒を造るだけじゃなく…

― 神戸酒心館さんは酒造りにとどまらずレストランやホール運営など、様々な取り組みをされていますが、どういった想いからされているんでしょうか?
S:酒造りに関わる施設って割と排他的なイメージがあるというか、微生物を扱っている事もあって元々人が近づかない場所だったんです。メーカーとしてはただお酒を売るだけでなく、色々と楽しんで貰いたいという想いがあったんです。そこで、お酒を蔵元で直に呑めたり、コンサートや講演会を通して地域交流をしたり、そうした活動を通して酒造りの心を分かって欲しいという事で「神戸酒心館」という場所を提供しています。
ウェルカムな雰囲気で集まって貰って、その結果としてお酒を呑んで貰って、文化として発信しいくという、これまでとは真逆の発想で日本酒造りをやっています。

― 「道場」という名前の活動もあるそうですね。
S:「酒蔵文化道場」ですね。弊社会長が取り組んでいる活動です。毎回、各界の著名人による酒蔵ホールでの講演後、お酒とお食事を楽しんでいただき、その中で会話を楽しむという取り組みです。先日も棟方志功さんに関する講演を開き、各分野の日本文化に携わる人がお話されました。

― 他分野の方と酒蔵さんが一緒になってというのは、ユニークな取り組みですね!
S:「神戸酒心館」行われるイベント情報は、ホームページの方に随時公開しています。今年でしたら、「神戸国際フルート音楽祭」というイベントで5日間ほど会場提供します。
[参照]神戸国際フルート音楽祭公式HP

― ありがとうございました!

【DATA】

「株式会社 神戸酒心館」
所在地:兵庫県神戸市東灘区御影塚町1-8-17
代表銘柄:「福寿」

 

▼主な受賞歴
・全国新酒鑑評会「金賞」多数
・インターナショナル・サケ・チャレンジ「最高金賞」ほか入賞多数
・インターナショナル・ワイン・チャレンジ「金賞」ほか多数
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード「最高金賞」ほか入賞多数
・全米日本酒歓評会「金賞」
>>詳細:受賞歴一覧

 

SAKEspring2018のチケットはこちらです