【株式会社ten】新たな日本酒の形 山田錦農家と酒蔵を結ぶ 「一圃一酒プロジェクト」

▼山田錦の名産地と呼ばれる兵庫県。なかでも山田錦の生産が盛んな加西市で農家と酒蔵を直接つなぎ、一つの田圃から一つの日本酒を造る取り組みをされているのが株式会社tenです。
山田錦の産地であるということを一般消費者や地元の人により知ってもらう為、このプロジェクトを一歩づつ着実に拡げられています。

今回は「株式会社ten」代表の名古屋さんにお話をうかがいました。

 

ここが最旬ポイント

・農家と酒蔵を結ぶ「一圃一酒プロジェクト」
・プロジェクトが具現化した『SEN 純米大吟醸』
・地域と人を結ぶ直営店ten

 

農家と酒蔵を結ぶ『一圃一酒プロジェクト』

2017年4月で8年目を迎えたこの一圃一酒プロジェクトは、一つの田圃で出来た酒米で一つの日本酒を造る取り組み。
兵庫県加西市という土地が山田錦という最高の醸造米の産地であるということを知ってもらおう、という思いからスタートしたそうです。
名古屋さんの実家が山田錦農家ということもあり、茨城の蔵元『廣瀬商店』に酒米を卸したのが最初の試みでしたが、なんとその酒米を使った日本酒が8年連続で全国新酒鑑評会で入賞。うち5回は金賞を獲得しています。ブレンドされない酒米を使うことで蔵元には酒質の向上が、また酒米農家には成果が目に見える事が、相乗効果を生み、良質なお酒造りに繋がっているそうです。

里山の麓に広がる山田錦と飯米の栽培田

 

プロジェクトが具現化した『SEN 純米大吟醸』

一圃一酒を具現化したのが『SEN 純米大吟醸』。上述の廣瀬商店で作られたお酒です。
『兵庫の酒米農家、茨城の蔵元という点と点を結んで線(SEN)に』というイメージから名付けられたそう。
酒米農家がプロデュースした業界初の試みとのことですが、ラベルデザインもこれまでの日本酒のイメージを打ち砕くような洗練されたデザインで、京都の 唐紙工房(からかみこうぼう)「かみ添」が一つ一つ手作業で「線」を引かれているそう。また栽培農家、栽培された地区名までもが記されているこだわり。
材料からデザインまでが上質の為、贈答品として百貨店やセレクトショップで販売され、2016年は600本を完売。さらなるパートナーの拡大も計画されているそうです。

SEN 純米大吟醸 フルボトル(720ml)  税込4,104円

 

地域と人を結ぶ直営店 ten

SENは勿論、名古屋さんが栽培された丹波黒豆などが並ぶ実店舗。
一歩お店に入ると大きく取れらた窓の先に広がる田園風景に圧倒されます。
今年の4月にオープンされた新しいお店ですが、シンプルながらもこだわりのある内装が心地いいお店。
イベントやワークショップを開かれる等、地域と人を繋ぐハブの役割を担う空間にされたいとのことで、今後の取り組みに要注目です。

大きな窓から見える田園風景が印象的な直営店

 

米とともに栽培される丹波黒(黒豆)、丹波大納言(小豆)

 

【DATA】
「株式会社ten」
所在地:兵庫県加西市山下町2349-29