▼京阪「伏見桃山」駅、近鉄「桃山御陵前」駅から徒歩5分の場所にある、築150年の町家。その町家で京野菜や山羊ミルク、宇治茶や京丹波の鹿や猪などのジビエが楽しめるフレンチレストランが2016年11月にオープンしました。レストランとしては珍しい、京都の農家5社と農林水産省管轄のファンド会社との共同出資によりできたお店です。
趣のあるこちらの町家、なんとオープン前まで「英勲」で有名な齊藤酒造の齋藤家の邸宅だったそう。そのご縁から、店内ではお料理と一緒に齊藤酒造自慢の日本酒をいただけます。
歴史ある素敵な空間で、京都の日本酒と京フレンチをいただけるのは、なんとも贅沢なひと時。
今回は「むすびの」店長の青山聡尚さんにお話をうかがいました。
※本インタビューは2017年8月に行いました
ここが一押しポイント
・超人気商品!飲む点滴、甘酒の力
・「古都千年」を使用したオリジナルカクテル
・歴史ある建物は幕末の歴史とも関わっていた!
超人気商品!飲む点滴、甘酒の力
「むすびの」のヒット商品は何と言っても甘酒!
契約農家の「中嶋農園」さんが作る京都米と、老舗の種麹店「菱六」さんの吟醸種麹のみを使用しています。一般的な味噌作りには白麹を用いるそうですが、日本酒を造る際には黄麹を用います。その黄麹の中でも高級な吟醸種麹を使用しているので、深い味わいです。
酵素やビタミン類、アミノ酸など栄養成分に富む甘酒は、“飲む点滴、飲む美容液”と言われるほど。暑い夏にはキンと冷やして、夏バテ対策にいかがでしょうか。
「とろりあまざけ」720ml 1本1080円(税込)
※ボトルは、公式サイトのほか、京都マルイ1階(8月末まで)でも販売
店内ではオリジナルのジャムやドレッシングの販売も
「古都千年」を使用したオリジナルカクテル
齊藤酒造ご当主の代々の邸宅だったご縁もあり、その日本酒を使ってオリジナルのものを表現したいという思いからできた、オリジナルカクテル「むすびの」。「古都千年」とカシスリキュールをソーダで割り、中にはブルーベリーが入った目にも鮮やかなカクテル。赤紫の色合いは、同店のテーマカラーでもあるそうです。
爽やかな飲み口で、ついついグイッと飲んでしまいそうになるおいしさ。暑い日に、冷えたこの1杯が体に染みます。カクテルの他にも、店内では美味しいお料理と共に銘酒「英勲」の飲み比べもできます!
「むすびの」650円(税込)
「古都千年 祝 純米大吟醸」120㏄ 1200円(税込)
歴史ある建物は幕末の歴史とも関わっていた!
伏見で歴史的な事件があった場所といえば「寺田屋」を連想する方も多いのではないでしょうか。同店はそんな寺田屋の近くに位置しています。
実は幕末期の齊藤酒造は呉服店を営んでおり、当時店舗であった名残が随所に見受けられます。坂本龍馬を襲った寺田屋事件があった当時、齊藤家がケガ人のためにさらしを寺田屋まで走り届けたという歴史もあるそう!
割れると同じものは製造不可能な手延の板ガラスや、20年ほど前まで使用されていたかまどなども残っており、そんな空間と共に食事を味わえるのも同店の醍醐味です。
西陽が差し込む明るい空間
独特な歪みが味わい深い手延の板ガラス
約20年前まで、お米を炊くのに使用されていたかまど
ノスタルジックな雰囲気ながらモダンな設え。空間が気分をより一層盛り上げてくれます
【DATA】
「むすびの」
所在地:京都市伏見区京町一丁目244
営業時間:【ランチ】11:00~14:00【ディナー】17:00~22:00(L.O. 20:30)
定休日:不定休